閉店後の不定期日記 250110「成人の日~個人的考察」

2025/01/10 ブログ

まずは成人の日を迎えられる新成人の皆々様におめでとうと申し上げる。

 

当時は名古屋市西区在住ながら地方の大学へ通っていた不肖のマツヤ代表・鈴木。母校である西区の小学校を会場とする式典への通知が届いていたのだが、親からの「自分達もそうだったからお前も職場(マツヤ)のある中区の式典へ出ろ」という謎の忠告を受け入れ、友人ほぼゼロの(大学の同級生が1人だけいた)名古屋市公会堂へ赴いたのはほろ苦い思い出である。

 

SNSはおろか携帯電話さえなかった当時、引っ越し先の電話番号を友人達へ知らせていなかったために西区の式典会場へ来るものとばかり思われていた鈴木が来ない、連絡しようにも誰も電話番号を知らないということで、友人達の間ではまぁまぁの騒ぎになっていた模様。

 

学級委員とかやっていたし、来るのが当たり前って思われてたのかな?

 

 

 

実はその後も連絡先はわからないまま、連絡も寄越さない、どこにいるのかもわからないということで、大学卒業後は名古屋へ戻り、数年間のサラリーマン生活を経てマツヤへ転職しているのに「鈴木は行方不明」状態がしばらく続いたのは別の話。

 

 

 

とまぁ、1980年代後半の時点でも成人の日というのはほとんど同窓会のノリだったのである。それは現在でも変わらないであろう。少なくともテレビで毎年報道される一部地域の成人式がド派手でイキリ散らかしているのは昔も今も変わらないw

 

 

 

ここで成人の日を個人的に考察してみたいと思う。

 

 

 

そもそも成人の日が祝日として制定されたのは1948(昭和23)年。なぜ二十歳を成人としたのか。それは当時の高校進学率がおそらく50%程度だったからであろう。1950年代でも男女ともに60%を下回っていたそうだし、当時は戦後間もないので、もしかしたら50%すら下回っていたかもしれない。となると半数もしくは半数以上が中卒となる。古い言い方をすれば中学や高校を出て、丁稚奉公(見習い)として2~5年を過ごし、スキルも振る舞いも大人として一人前とみなされたのが二十歳だったのではないかと推測する。つまり、大人として職に就き、大人として認められるのが「大人に成る=成人」の二十歳だったのである。ちなみに1950年の段階で大学へ進学したのは進学該当年齢人口の7.9%である。

 

そのような、高校~大学への進学が珍しいくらいに少数派だった頃から次第に進学率が上がり、1990年代には高校進学率が95%を超え、2009年には大学進学率も50%を超えた。今となっては半数以上が大学へ進学しているであろう。となれば昔と異なり、成人と言っても多くがまだ学生である。年齢こそ二十歳を過ぎて、酒は飲めるし煙草も吸えるとはいえ、社会人なのかと問えば、昔との隔世の感は否めない。

 

ほとんど同窓会のノリになるのは現状として致し方ないのである。

 

 

 

こうした「大人に成る=成人」の筋道で言えば、今は25歳くらいが成人として認められる最初の段階だと思う。式典もそのくらいの年齢時に行えば、ほぼ同窓会のノリも減り、イキリ散らかして迷惑をかけることもなくなるだろう。分別を弁えた大人としての式典が行われるものと推測する。

 

しかし、実情は18歳で成人と逆行し、二十歳の式典は成人式ならぬ「二十歳の集い」とかに名を変え、ますますもって目的が曖昧な、誤解を恐れずに申せば、大した意味を成さない陳腐なイベントと化してしまっている。それが残念でならない。

 

もちろん、二十歳を迎え、これから社会という大海原へ漕ぎ出さんとする新成人の皆々様を愚弄する意図は毛頭ないのだが、大人に成るための準備期間をさほど得ることなく、学生のまま成人扱いされるのは不憫とも考えられるのである。

 

 

 

昔はまだアルバイトをしながら大学生活を送る、いわゆる苦学生と呼ばれる人達が大勢いたのだが、昨今では親からの仕送りに小遣いまで含まれ、アルバイトをすることなく大学生活を終える人も少なくないらしく、アルバイトを通じた社会経験、アルバイトという社会への登竜門をくぐることなく、いきなり新入社員となっては社会のルールをイロハのイから学ばねばなるまい。

 

子どもに苦労をさせたくない親心なのであろうが、苦労しなければ得られない経験もある。「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という格言は死語ではなく今も生きている。この苦労によって得た経験は三十路を迎えて以降に沁みてくるのである。

 

また、新社会人としてのスタートは横一線と思いがちだが、学生時代に得た経験の差がスタート時に現れるため横一線とは言えない。一歩も二歩も先んじている同級生がいることも知っておいた方がよかろう。

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2024年までXに投稿していたマツヤ代表・鈴木の不定期な”日記”を2025年からはブログで呟くことにしました。

 

あくまでも心の内をボソっと呟くものにつき、敬語は用いず、「です・ます調」の表現も省き、敬称略となりますことをご了承いただきたく存じます。

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