名古屋に観光地がないって本当?【名所紹介その5】
名古屋名所紹介〈その5〉
こんにちは、広小路キッチンマツヤです。
モノづくりの街として大きな発展を遂げた名古屋には観光地や観光名所が少ないと言われてきました。かく言う名古屋人が今でもそう思っています。かつては全国主要8都市の魅力度ランキングで最下位を、それも2年連続で獲得したこともあります。
▼「名古屋は行きたくない街」2年連続“魅力度”最下位のワケは?市の担当者に聞いてみた
https://www.fnn.jp/articles/-/5540
2018年度の「都市ブランドイメージ調査」ですが、これを最下位獲得の名古屋市が発表したことも当時は話題になりました。この自虐を当然のように受け入れている名古屋人でしたが……そこから数年を経た現在はどうなっているのでしょうか。
▼市区町村魅力度ランキング(地域ブランド調査2021)
https://news.tiiki.jp/articles/4698#
「地域ブランド調査2021」という、1000の市町村を調べた2021年のランキングで名古屋市は25位でした。1000の市町村で25位なら大健闘じゃないですか。ちなみに主要8都市では東京や大阪を抜いて6位になっています。まぁ、前回の調査(19位)から下がっているのが気にはなりますが、東京・大阪を抜いているなら名古屋人は大喜びでしょうw
実は、じんわりと観光人気が増しているんです!
頑張っているんです名古屋!!
そんな、名古屋人も気づいていない名古屋の魅力とは何でしょう。
「じゃらん」のニュース記事を引用しながら紹介して参りましょう。
▼実は名古屋には日本の「NO.1スポット」がいっぱいあるって本当!?
https://www.jalan.net/news/article/331181/
◆名古屋市営地下鉄
最初にお詫びしておきますが、今回は名所でも何でもありません。名古屋の地下鉄です。「なんでやねん!」というお声が聞こえてきそうですが、今回は名古屋のNo.1をご紹介するという趣旨でお届け致します。
名古屋市営地下鉄のNo.1…………それは「日本一遅くまで走る地下鉄」です。
えー、と思われたかもしれません。スミマセン。でも、これでも名古屋のNo.1、名古屋の日本一ですから何卒ご了承くださいまし。
※chikinzuki様からお借りした、2015年の動画です。
2014年より「街の賑わいづくりや地域経済の活性化につなげる」という目的で、金曜日と休前日(例外あり)の終電時間が45分繰り下げられました。これにより「星ヶ丘」駅到着時刻が25:15となりました。深夜の1時15分ですね。
この路線(名古屋市営地下鉄東山線)本来の終着駅は「藤が丘」駅ですが、最終列車は「星ヶ丘」駅止まりです。そもそも似通った駅名なのに加え、真ん中の文字が「が」と「ヶ」で異なるという、名古屋への不慣れな来訪者泣かせの駅名だったりします。
それまでの都営大江戸線「光が丘」駅終着(コチラも丘の駅なんですね)の25:10を超えて日本一になったようです…………週末限定ではありますが。
もう1つ特筆すべき点は、地下鉄では珍しい環状線があるってことでしょうか。
そもそも東京や大阪とは異なり、名古屋市内は地下鉄が、岐阜および三河方面は名鉄(名古屋鉄道)が、三重方面は近鉄(近畿日本鉄道)が幅を利かせている中部圏ではJR東海が覇権を獲ることができませんでした。拠点であるにもかかわらず名古屋でJR東海は負け組なんです。まぁ、東海道新幹線というしっかりした基盤があるのですけどね。
そのため、東京や大阪に続いて名古屋にも環状線を!となった際、おのずと地下鉄に白羽の矢が立ったものと思われます。ただ、既存の路線を元にしているため、名古屋随一の繁華街である「栄」(さかえ)は通るものの「名古屋」(名古屋駅)は通らないという、何とも歯痒いと言いますか、痒いところに手が届かない環状線になってしまった感は否めません。これもまたナゴヤらしいところではありますが……。
そんな名古屋市営地下鉄ですが、2023年1月4日より一部の駅名が変更されました。具体的には以下の通りです。
・桜通線「中村区役所」→「太閤通」
・名城線「市役所」→「名古屋城」
・名城線「伝馬町」→「熱田神宮伝馬町」
・名城線「神宮西」→「熱田神宮西」
中村区役所の移転により「太閤通」へ変更されたのを除けば観光客への配慮が目的になっているようです。名古屋市内で神宮と言えば熱田神宮を指すという認識は名古屋人だけなので、外部から見てもわかりやすいように熱田神宮の文言を駅名に入れたのでしょう。
元より市役所や区役所(他にも「港区役所」や「瑞穂区役所」といった駅名が現役ですし、「池下」駅は事実上の千種区役所駅でもあります)が駅名にあったり、フツーに町の名が駅名になっていることからも推察できるように、名古屋の地下鉄は日常生活に根差した発展を遂げてきました。裏を返せば、それだけ観光が後回しになっていたとも言えます。そのせいか、名古屋の観光名所と地下鉄の最寄り駅は悉く、ビミョーに距離があって、ちょっとだけ歩かされる立地ばかりだったりします。
そんな名古屋の地下鉄が観光にも便利になるのは喜ばしいことですね。
そして、マツヤがおすすめする、マツヤ近くの観光名所がある駅は鶴舞線「大須観音」です。大須観音があるのは言うまでもなく、すぐ近くには名古屋が誇るフィギュアスケートの聖地でもある名古屋スポーツセンター(地元では大須スケート場という旧名称の方が認知度が高いかも)があります。女子フィギュア初のメダリストである伊藤みどりさんを始め、あの浅田真央さんも練習に利用した、由緒あるスケートリンクです。
さらには、シャッター街を免れただけでなく、全国的にも稀有なほど大賑わいを見せる大須商店街を見て回ることができます。東京の秋葉原、大阪の日本橋と同様のエリアでもあって、かつてのパーツショップから電気街を経てPC関連からアニメ関連への発展を遂げたエリアでもあります。
◆名古屋観光グルメにおすすめの書
まっぷる 名古屋 '23(昭文社)
名古屋旅を楽しむ観光ガイドブックの最新版。巻頭別冊付録は、2022年11月1日開業で話題の「ジブリパーク&周辺スポットガイド」で必携の一冊。
るるぶ 名古屋 '23(JTBパブリッシング)
「なごやめし」の名店から、最新の見どころ情報までバッチリ掲載!
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ことりっぷ 名古屋(旺文社)
「かわいい名古屋」、「おいしい名古屋」、「たのしい名古屋」の3テーマで名古屋をご紹介。
おとな旅プレミアム 名古屋 第3版(TAC出版)
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上質を極める「おとな」向け旅行ガイド。
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名古屋の酒場(著:大竹敏之、星雲社)
名古屋の酒場ガイドの決定版!!
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名古屋の喫茶店 完全版(著:大竹敏之、星雲社)
ナゴヤの喫茶文化はますます面白い。レトロな喫茶、自家焙煎から、最新店まで。老いも若きも魅了する名古屋喫茶を一冊に。一度は訪れたい厳選100軒を掲載。