【2022 FIFAワールドカップ】テクノロジーの進化によるサッカーの変化

2022/12/03 ブログ

〈第3回〉マツヤ代表 鈴木の素人雑談義

 

こんにちは、マツヤ代表の鈴木です。

今回は店舗や業界の情報やお知らせといった内容ではなく、日頃の生活から代表が何となく感じていることを「なんでかなぁ~?」「こういうことじゃないのかなぁ~?」と書き述べる『素人雑談』のコーナーです。「素人」と銘打ってますから専門的な内容にはならないでしょう。井戸端会議の延長程度かもしれません。まぁ、暇つぶしにでもご笑読いただければ何よりです。

 

 

 

2022 FIFAワールドカップ〈カタール〉

観戦してましたか~?

日本代表を応援してましたか~?

 

 

 

グループステージの第1戦・第2戦こそ日本時間で 19:00 キックオフという、視聴者はもちろんのこと、テレビ局の側にも誠にオイシイ時間帯に開始される試合がありましたけど、第3戦以降は 24:00 と 28:00 という実に地球の裏側感を醸す開始時刻となり、ガチの深夜族でもなければ目をこすりながらの観戦となっていたのではないでしょうか。

 

ワタクシ、ガチの深夜族なので無問題ですがw

 

しかも、今回は日本代表がドイツとスペインを撃破したという予想外にして想定外の快進撃。戦前まで冷やかだった世間は手の平返しの大騒ぎですよww

 

あと、「ならばナゼにコスタリカには敗北を喫したのか?」という疑問も沸く訳ですが、これは後述するとしましょう。

 

 

 

かつて欧州および南米の強豪チームを俯瞰した時、メンバーの大半が母国リーグ以外で活躍していると言われたものです(その当時からサッカーの世界では当たり前のことでしたけれども)。しかし、今や日本代表もそうなりました。以前からなりつつありましたけれども、今やすっかりそうなりました。さすがに欧州5大リーグ所属選手ばかり、という訳ではありませんが、着実に海外選手が中心のメンバー構成になっています。

 

 

 

◆欧州5大リーグ
1.プレミアリーグ(イギリス)
2.セリエA(イタリア)
3.ラ・リーガ(スペイン)
4.ブンデスリーガ(ドイツ)
5.リーグ・アン(フランス)

 

 

 

つまり、普段から海外の高いレベルで揉まれている選手達が代表として多く選ばれている。以前とは異なりベンチメンバーにも海外組が控えている。こうした強みが日本代表にも出てきたということですね。

 

純粋に日本代表が少しずつながらも強くなってきた。

これが今回の番狂わせを演じた前提。

 

そして、今回の戦い方で顕著に感じたのは、それでも世界の中ではまだ強者と言えない日本代表がドイツやスペインといった超ド級の強豪相手にどう戦うか、どう戦えば良いかを監督のみならず選手達も一層理解したうえで臨んでいたことでしょう。ジャイアントキリングの方法を徹底したと言えます。

 

W杯史上、究極のジャイアントキリングを達成した日本の驚くべきデータ。パス1000本を駆使したスペイン相手に、シュートわずか6本で勝ちきる - Sportiva
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jfootball/2022/12/03/1000/

 

確かに監督の采配も神がかっていましたけれども、同時にそれは結果論でもあります。結果が伴わなかったら袋叩きにあうからです。むしろ、采配もまた「戦い方」の1つだったと申し上げた方が良いでしょう。

 

まぁ、はっきり言ってしまえば「弱者の戦い」を徹底した結果となってしまう訳ですが、ずっとずっと決定力不足と言われ続けてきた日本代表が、ほぼ瞬間と言って等しいほど僅かなタイミングで攻撃をしかけ、得点に結びつけたのは大きいですよね。

 

ドイツ戦の後半30分と38分

スペイン戦の後半3分と6分

 

これ以外はずーっと守備に追われていたんですからね。

 

 

 

では、ナゼにコスタリカ戦では精彩を欠いてしまったのか。それは、当初の予想に反してコスタリカががっつり守ってきたからです。日本代表相手に5バックですよ。元より堅守速攻のチームが守りに守ってワンチャンスに賭けた試合運びをした。ドイツ戦の勝利に浮かれたなんてことは決してないと思いますが、順当にいけば勝てると思って試合に臨んだであろう日本代表。順当にいけばたぶん負けると思っていたであろうドイツ戦やスペイン戦とは真逆のメンタルですよね。つまり、ドイツやスペインを相手に戦った時とは正反対の立場で試合が始まり、最後まで修正できなかった結果だと考えます。日本がドイツやスペインにしてやったことをコスタリカにしてやられたってことでしょう。

 

これがアジアレベルだと対応できますし、実際のワールドカップアジア予選やアジアカップなどではそんな戦いばかりなのですが、やはりワールドカップ本戦に出てくるチームは一筋縄でいかないのでしょうねぇ。

 

 

 

そして、ここからようやく本投稿のタイトルに関わる内容となっていきますが、以前から導入されていた VAR「ビデオ・アシスタント・レフェリー」(Video Assistant Referee)が、「半自動オフサイドテクノロジー」なるものを加えて劇的に進化しておりまして、それはもぅ、何だか近未来のシステム?ってくらいに変化と進化を重ねております。

 

ゴール前の状況やオフサイドの判定のみならず、今では14台の高速カメラに加え、ボールにチップを組み込んでミリ単位での正確な位置を測定。これによりスペイン戦の逆転ゴールが正しく判定される結果となりました(コレ、たぶんボールの速度や回転数なんかも測定できていると思いますよ)。つまり、これまで審判の目視で判断されていた重要な局面は VAR を重視する方向へ、もっと言えば VAR が目視を優越する方向へ完全にシフトしたってことです。以前は「VAR もいいけど最終判断は審判」みたいな雰囲気もありましたけど、それもなくなってきました。人の目よりもテクノロジー。この逆転により、今後「世紀の誤審」などという良くも悪くも伝説的なことはまずもってなくなるでしょう。マラドーナの「神の手ゴール」など今後は生まれません。

 

1986年メキシコ大会の「5人抜き」ともどもリアルで観ていたワタクシ。

 

思えばドイツ戦の前半終了間際に生じた幻の2点目も VAR でオフサイドと判定され、日本代表は助かりました。スペイン戦ではゴールラインを割っていたと判断されたであろう最後のアシストが VAR によって成立し、日本代表は逆転を果たしました。どちらも審判の目視だけだったら反対の結果になっていた可能性が高いケースですから、随分と VAR に助けられたカタール大会なのです。

 

僅か1.88mm残ってたなんて人間の目では確認できませんよ。

 

もちろん、逆もまた然りなので、今後は VAR によって日本代表に幻のゴールが生まれる可能性も充分にあります。そもそも誤審を防ぐための VAR なのですから、それはそれで仕方ないのです。仕方ないときっぱり諦められる、もしくは助けられるのが VAR ということですね。むしろクリーンになって自分などは却って心地よく観戦できているように思います。

 

 

 

プロ野球の世界でもリクエストの制度によって変化が起こりました。きわどいプレーが生じた瞬間に、監督よりも当事者の選手がリクエスト要求のジェスチャーをする場面も見られるようになりました。サッカーでも同様の場面が見られ始めています。

 

目視による誤認もまた風情。

伝説を生み出す要素のひとつ。

 

そんな考えもない訳ではないでしょうけれども、選手にとってはたまったものではありません。生活がかかってますし、自分のキャリアにもギャランティーにも関わる一大事に発展する可能性もあります。また、観戦している人からしてもモヤモヤが拭えないままとなるでしょう。スッキリはっきりした方が良いのです。

 

 

逆に VAR が生み出す伝説が今後は登場してくるのではないでしょうか。今回のスペイン戦での、日本代表の逆転へと繋がったゴールはその第1号かもしれません。

 

 

 

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