報道におけるテレビとインターネットとの決定的な違い
〈第2回〉マツヤ代表 鈴木の素人雑談義
こんにちは、マツヤ代表の鈴木です。
今回は店舗や業界の情報やお知らせといった内容ではなく、日頃の生活から代表が何となく感じていることを「なんでかなぁ~?」「こういうことじゃないのかなぁ~?」と書き述べる『素人雑談』のコーナーです。「素人」と銘打ってますから専門的な内容にはならないでしょう。井戸端会議の延長程度かもしれません。まぁ、暇つぶしにでもご笑読いただければ何よりです。
皆さん、ニュースはどこから入手しますか?
Twitter ですか?
YouTube ですか?
それとも、相変わらずテレビからですか?
テレビ(地上波)によるお昼の情報番組や夜のニュース番組、週末の報道番組からしかニュース情報を受け取っていないと悪い意味で「洗脳」されますよ。
◆テレビ(地上波)報道にある決定的な存在
ニュースというのは、昔はラジオから流れてきました。
それが映像とともにテレビで知れるようになりました…………なら、次は?
時代によって情報の受け取り方は変化していくものです。
もぅ、テレビ(地上波)の次があることを知るべきです。
ラジオにせよテレビ(地上波)にせよ、これらは情報番組もしくは番組の1コーナーとして紹介されます。つまり、ラジオ番組もしくはテレビ番組です。そんな番組には制作者が存在します。ディレクターやプロデューサーと呼ばれる人たちです。ラジオ局もしくはテレビ局に属する人たちです。
これらの制作者によって情報は、取捨選択され、多少の演出が施されます。視聴者が関心を抱くようなニュースを選び、視聴者に響くような見せ方をするということです。そうした「加工された」ニュースが視聴率に結びつくと(たぶん)考えているからです。
そんなバカな!
ラジオ・テレビはいつだって正しい!
などと未だに思っていないですよね。
テレビ(地上波)を制作している側の人が既にそう話してしまっています。「僕は演出側の人間ですからね。テレビのディレクターをやってきましたから。それはそういう風に作りますよ」と、内輪の暗黙の了解をテレビで喋っちゃった人がいましたよね。
要するに、実際に届けられたニュース素材が、ディレクターやプロデューサーといった人たちを経由してから報道されるのがテレビの「間接報道」というやつです。コメンテイターとして並んでいる人たちも一見自由にコメントしているように見えますけど、実は制作側の意図に沿った発言をしているものと思われます。主旨に沿わない発言を繰り返したら席がなくなるだろうからです。
これは映像として流れるインタビューにも応用されています。例えばコロナ禍で苦しむ飲食店経営者へのインタビュー。ここで政府・行政への批判を含んだり、そうでなくともディレクターの主旨に沿わない発言があった場合は編集でカットされることがあります。ウチの店がそうでしたから笑
映像素材は編集されてから放送されているのがほぼ全部と言って良いでしょう。番組の放送枠にきちんと収まるような都合の良い映像素材なんてあるハズありませんから。
なので、こうした間接報道においてはどうしたって制作側の意図が反映されます。公序・良俗に反する内容を除くといった基本的な部分とは別に、制作側がどういう内容を、どういった見せ方で報道するかのフィルターがかかるということです。これがまさに正しく行われていれば良いのですが、テレビ(特に地上波)では時として偏る場合があります。「偏向報道」と呼ばれるものです。
この偏向報道が、制作側の真義に基づいた、正しいものなら良いのですが、テレビ(地上波)の場合は、その影響力の大きさもあって、様々な要素が絡んでいます。しがらみとも言えるでしょうし、まぁ、利権と言ってしまいましょう。自らに都合の悪い内容をカットするというシンプルな要素もあるでしょう。
しがらみや利権……即ち「間接報道」たるテレビ(地上波)が最も重要視しているのは、社会的な真義の追求や報道における責任感・使命感などではなく単に『視聴率』だからです。視聴率の稼げそうな話題が第一なので、フツーの地味な話題は、どれだけ重要な問題であってもまず取り上げられません。むしろ少々突拍子もないようなトガった話題の方が取り上げられる傾向にあります。視聴率が稼げると制作側が判断するからです。この視点が消えない限り、テレビ(地上波)からの正しい情報なんて得られないと思った方が良いかもしれません。ですから、それを視聴して「そうなんだー」などと思ってもいけません。「ソウナンダー」とのジト目をおすすめします。視聴率が稼げそうだと踏んだら中心から外れていても中心であるかのように報道する場合すらありますからね。これもまたイデオロギー云々とは別の「偏向報道」と言えるでしょう。
▼旧統一教会問題「放送大幅減」のウラに訴訟より深刻な視聴率低下 - FRIDAYデジタル
https://friday.kodansha.co.jp/article/274759
〈上記記事より引用〉
世間の関心が薄れてきたのか、視聴率が昔ほど伸びなくなってきているのが最大の要因でしょうね。(中略)“問題が収束”しかけているように思われて、危機感がなくなった。
解決方向に進むと視聴率が伸びないというジレンマに陥るんです。視聴率が伸びなければ番組が終わってしまう。世間が興味を持つことを報道するのが鉄則ですから、統一教会の優先順位が低くなってしまいました。
「解決方向に進んで良かった良かった」というより「解決方向に進んじゃいそうだから次のネタ探さなきゃ」みたいなニュアンスを感じませんか?
「世間の興味=視聴率」なのでしょうけれども、「世間の興味<視聴率」の思考になってはいませんか?視聴率獲得のために、視聴率獲得ありき、という発想に陥っていませんか?と問いかけておきます。
あまりにも偏りが行き過ぎるのは論外ですし、実際に論外な番組もあります。しかしながら、テレビ(地上波)の存在というものを考えた際、多少の諸々は仕方ない面もあるのでしょう。なので、そうしたフィルターがかかっていることを念頭に置いておくことが肝要だと考えます。一番ダメなのは、テレビ(地上波)の報道を鵜呑みにすることでしょう。
◆インターネットにおけるメリット・デメリット
その点、インターネット(とりわけ YouTube)のニュース番組には今のところ利権やしがらみは見当たりません。スポンサーを得る番組もないではないですが、基本的には視聴回数による収益が源泉なので、制作側にその源泉を慮る必要がないからです。
ここで言うインターネットのニュース番組に、テレビ(地上波)で放送されたものの使い回しは含まれません。各分野の専門家が独自に開設しているチャンネルや、それに類するニュースチャンネルだと思ってください。
そんなの、そっちの方が偏向報道じゃないか!という意見もあるかと思います。
はい、それは確かにあります。むしろ、イデオロギー的にはインターネットの方が自由度が高いので偏る可能性があります。ただ、専門家の生の声が届けられる「直接報道」という強みがあります。世間体やスポンサーの意向、何より視聴率を気にするテレビ(地上波)では遮られてしまう本音が語られますから、それをどう受け取るかという意識が必要となります。
テレビ(地上波)では得られない、正しい情報が得られるのがインターネットのメリット。反して自由度が高いことからガセネタも多く、イデオロギーを含めた偏りも確かにあることから、情報の取捨選択を自分で行わなくてはならないのがインターネットのデメリットとなります。
そう、ニュースの真偽を自分で確かめながら得ていくのがテレビの次の時代なのだと考えます。もはや受け身一辺倒の時代ではないということです。
例えば、これはインターネットのニュース番組ではありませんけれども、テレビ(地上波)ではめったに流れない情報の1つに「航空自衛隊のスクランブル発進は何回あるのだろう?」というのがあります。国防の観点からも他国の軍用機が日本の領空を侵犯し、それに自衛隊が対処してきた回数は知りたいですよね。私なんかはテレビ(地上波)のニュース番組で流れる天気予報の全国地図をそのまま活用して、晴れとか曇りとか雨マークが出た後に全国の航空自衛隊基地や駐屯地の場所を示して、その場所毎のスクランブル発進回数を表示してもらい、毎日の合計回数を知りたいくらいですけど絶対にそんなことしません。
▼2022年度第1四半期 空自スクランブル235回に|統合幕僚監部 - 防衛日報デジタル
https://dailydefense.jp/_ct/17557238
こんな情報なんて怖くて知らない方がいい、という考えもあるでしょう。あってはならないと思いますけど、そういう考え方もあるでしょう。しかし、正しい情報を知っておく、自ら取得することで得られるメリットは、無知でいることのデメリットとの相乗効果により多大な差を生むと考えます。物事に対して正しく批判するには正しい情報が不可欠だからです。だいたいにおいて的外れな論旨で炎上しているのは状況を正しく把握していない外野の輩です。これによって政治が影響される場合もありますから軽視できません。国が間違った方向へ進むのは大抵こういう時ですし。
コロナ禍においても同じことが言えます。テレビ(地上波)では相変わらず「コロナ、怖い、怖い」のオンパレードですし、「今日の新規感染者は……」などと未だにやっていますが、インターネットでは正しい情報によって意識が進んでいます。
変異するコロナウィルスに合わせて意識も変異しているのがインターネット
変異するコロナウィルスに対して全く変異していないのがテレビ(地上波)
では、ナゼにテレビ(地上波)では相も変わらずコロナ怖い怖いをやっているかというと、その方が視聴率を稼げるからというのはもちろんなのでしょうけれども、それに加えて、おそらくですが、今のままの方がオイシイ思いをする、オイシイ汁を吸ってい続けられる人もしくは団体があるからじゃないでしょうか。あるいは、そうでなくとも何か起こった時に責任を取れないから無難な内容でお茶を濁しているんじゃないでしょうか。もっとも、テレビ報道がミスリードを引き起こしても責任なんか取らないし、謝罪もしないし、まずは知らん顔でスルーですからね……政治家のミスリードには大騒ぎしますけどw
はい、コロナ禍(2類相当維持派)を謳歌する人々の闇がでてきましたねw
↑の記事を読んでから↓の記事を読むと別の思惑が見えてしまいますよねww
少なくともそう穿った見方をしてしまうほどにテレビ(地上波)の報道というのは時として首を傾げざるを得ない場面が散見されるのです。これが、どこかに忖度しているであろう、悪い意味での偏向報道ですし、これを鵜呑みにすることが悪い意味での洗脳だと考えます。
正しい認識のうえに立ち、自らの意思で、テレビでは報道されないニュース情報を自ら取得する。そのために、自分にとって何が正しいのかを研鑽する。
これから必要になってくる大事なことだと思います。
◆奇妙な立ち位置のテレビがある
これまでずっと「テレビ(地上波)」と記してきました。ここで同じテレビなのに、ちょっと奇妙な立ち位置の存在があります。「テレビ(BS)」です。
同じテレビでもBS放送のニュース番組になると地上波のような偏向が少しだけ影を潜めます。思い切った深堀りをしている番組もありますし、少なくともテレビ(地上波)よりは自由な報道がなされているように感じます。
テレビ(地上波)の報道を鵜呑みにはしたくないけど、インターネットのニュースを自分で探すのも面倒だし、どれが正しいのかわからないという方は、BS放送のニュース番組をご覧になってみてはいかがでしょう。
もしかしたらですが、利権やしがらみなどでがんじがらめになっているテレビ(地上波)ほどの影響力が今のところないBS放送で、ディレクターやプロデューサーといった制作陣は、地上波で縛られ、自由にモノが言えないことへの鬱憤を晴らしているのかもしれませんねぇ。