飲食店の店主にも沁みるサントリーのCM
こんにちは、マツヤ代表の鈴木です。
テレビを観ておりましたら「おぉっ」と思わせるCMが流れてきました。
過去の名作日本映画の1シーンを切り取って繋げているのですが、それが外食している場面ばかり。相当に有名な映画が何作も使われていますし、出演されている俳優さん達も名優揃い。これは豪華なCMだと思いました。ついでに申し上げれば、BGMは『情熱の薔薇』(THE BLUE HEARTS)です。
そして、最後に一文が流れます。
人生には、飲食店がいる。
かぁ~っ、沁みるぅ~。
沁み渡ったぁ~~~~。
コロナ禍で遠ざかってしまった、あるいは忘れられてしまったかもしれない外食の機会、そして飲食店の存在。旅行業界ともども矢面に立たされ続け、困窮を極め、惨々たる窮状の中、半ば夜逃げ同然に店を畳んだ店主も少なくなかったことでしょう。
「時短営業や休業しても協力金をもらってただろう」
「その間は左団扇だったんじゃないのか?」
そんな心無い声も聞かれました。テレビでコメントするのは医療関係者による医療寄りの提言ばかり。経済方面からの声はずっとかき消され、それでも声を上げようものなら大バッシングを受けていたであろう業界です。ずっと声を潜めていた業界だったと申し上げます。
確かに通常営業の時よりも協力金の方が多かった、無理に営業を継続するよりも休んだ方が得だと計算できる店舗もあるにはあったでしょうけれどもそれは極一部で、大半は協力金で月次を賄うには遠く及ばなかったのが現状です。ずっとずっとギリギリの綱渡りだった(今でも変わらない)コロナ禍です。
「協力金の出ない業界もあったのだから恵まれていたんじゃないのか?」
確かにそういった見方もあるでしょう。しかし、業界全体での売上が半減を越え、7割減8割減9割減となったならば、その業界へも協力金などの支援があったハズです。そこまで追い込まれた業界が外食と旅行だったと申し上げます。
しかし、そんな暗雲の中にも一筋の光明が見えて参りました。
もちろん、油断は禁物ですし、手放しで喜ぶのはもう少し先のことでしょうけれども、やっと、ようやくにして外食と旅行の業界にもちょっとだけ希望が見出せるのかな?と期待しても良いような状況が訪れました。
海外とは異なり、累計の感染率が低いことから集団免疫には至れない日本においてワクチンの接種率、とりわけ高齢者へのワクチン接種の推進が光明の始まりでした。超高齢化社会の日本では感染から命を落とす人の割合が際立って高いのです。これを改善する術ができました。そして開発が進む内服薬や投薬の普及が進めばコロナウィルスはインフルエンザのような扱いになっていきます。つまり感染しても薬によって直接的に治せるようになるハズです。そうなれば感染者が出ても職場や家庭、学校などが全体的に活動を停止しなくてはならないような状態から脱することができるでしょう。ゴールが見えてきたと申し上げます。
インフルエンザのように、毎年予防接種する、あるいは罹患したら薬によって治療する。これが「アフターコロナ」の姿だと考えます。そんな「アフターコロナ」にあってコロナ禍以前の生活を取り戻すのが私たちの近未来の姿と考えます。
その1つが外食および旅行への回帰でしょう。
それを応援するCMなのであります。
ここでCM最後の一文を再度見てみましょう。
人生には、飲食店がいる。
最後の「いる」が平仮名なのはダブルミーニングだからでしょうね。つまり、存在しているの「居る」と必要の「要る」という2つの意味が込められていると推測します。そうなんです!飲食店はずっと人々の傍に居て、人々の生活に要るのです!
やっとこういった動きが出てきた。出せるようになった。
くぅ~、泣けるぅ~~。
ありがとう!本当にありがとう!!
そんな心持ちになりました。
「なんか勘違いしてない?」
いやいや、この動画を含むサントリーのサイトを見てください。
人生には、飲食店がいる。|サントリー
https://www.suntory.co.jp/enjoy/inshokuten/
このサイトで飲食店へのエールが語られています。そして何より URL を見てください。
「エンジョイ(enjoy)」「飲食店(inshokuten)」なのです。
コロナウィルスへの感染対策は怠りなくですが、そろそろ飲食店を、外食をエンジョイしようではありませんか!
〈追伸〉
旅行業界でも同様の CM が始まっているようですね。