コロナ状況下の会食で感染リスクが高まる理由

2020/08/05 ブログ

こんにちは、広小路キッチンマツヤ代表の鈴木です。

 

愛知県では、2020年8月6日(木)~ 24日(月)の19日間、緊急事態宣言が発出されました。春に続いて2度目の県独自宣言です。前回とは異なる、限定的な外出自粛・休業(時短)要請ではありますが、新型コロナウィルスに対して再び警戒を強めなくてはならない時期が到来してしまったということですね。

 

 

 

1.不要不急の行動自粛・行動の変容
2.県をまたぐ不要不急の移動自粛
3.感染防止対策の徹底

お盆休み期間の外出や5~6人以上の大人数での会食・宴会などへの自粛が盛り込まれています。詳細はコチラをご参照ください。

 

また、繁華街「栄」の中心地とされる 錦三丁目・栄三丁目・栄四丁目 の各エリア……地元の通称で言う「錦三・住吉・女子大小路」ですね……の「接待を伴う飲食店、酒類を提供する飲食店、カラオケ店」に対しては営業時間の短縮もしくは休業の要請が行われています。オフィス街「伏見」こと錦一丁目に位置するマツヤは対象外です。

 

 

 

これまで愛知県(名古屋市)は都市部におけるコロナ対策の優等生だったのですが、今回は岐阜や三重といった周辺の自治体から「コロナ感染拡大は名古屋由来」あるいは「名古屋への外出を自粛」といった悪者扱いをされてしまい忸怩たる思いであります。あれよあれよという間の転落でした……哀しい。

 

 

 

長時間の会食で感染リスクが高まるのはナゼ?

 

テーブルを挟んだ近い距離でひと固まりになって、マスクもせずに飲食するのですから、それが数時間ともなれば感染リスクが高まるのは当然なのですが、なんだか漠然とした印象なのも事実。ここでは具体的なケースでリスクをお伝えしましょう。あ、マツヤでのことではありませんよ。他のお店で実際に起こった事例であります。

 

 

 

〈ケース1〉会社の同僚との会食

 

例えば8~10名くらいの人数で宴席を設けたとしましょう。日頃から机を並べてお仕事に勤しむ仲間同士ですからまず大丈夫だろう、この中に感染者はいないだろうといった前提で飲食店に赴くのも当然と考えられます。

 

ここで、まず飲食店スタッフからの感染は、可能性だけで言えば、あまり高くありません。よほどの店舗でない限り衛生管理や対策はなされているでしょうし、元より飲食店は日頃から衛生面での意識が高いものです。仮に、万が一スタッフ内に感染者がいたとしても、スタッフとお客様が濃厚接触となる場面はまずありません。なぜなら、ご注文をお伺いしたり、料理やドリンクを提供する、あるいはレジでお会計するといった諸々の、お客様との距離が近くなる作業に15分以上もの時間を要することはまずないからです。

 

なので、会食時に感染する可能性があるのは、実は大丈夫だろうと考えていたお仲間同士となります。「そんなバカな!責任転嫁か!?」と訝しまれるかもしれませんが、そうではありません。会食している時点では全員が大丈夫と考えているのですが、実はその中の誰か1名(仮名Aさん)のご家族に感染者がいたと後になって判明し、その後にAさん本人も陽性だったことが判ります。つまり、Aさんは自分が感染していたと知ることなく会食へ参加してしまうのです。これによって同席されていた残りの方々が濃厚接触者となり、検査をしたら半数以上が陽性になっていた……といったケースが、当店ではありませんが、実際に起こりました。その時は大丈夫だと思っていたのに、そうではなかったことが後になって判るのです。気づかぬうちに感染してしまう一例です。

 

濃厚接触者の1名は、数日の潜伏期間の後に発熱、さらに数日を経てようやくPCR検査、その翌日に陽性が判明しました。この時点で会食した日から既に10日以上が経過していたため、陽性判明の数日後には職場へ復帰されています。陽性が判明してから10日~2週間をカウントするのではなく、感染した日が特定されればその日からカウントされるため、陽性と判明した日が必ずしもスタートではなく、場合によってはゴール間近となるパターンもあるようです。陽性が判明する前の行動がカギを握っていることがわかります。

 

 

 

 

 

 

〈ケース2〉家族での会食

 

とりわけ若者の間では感染しても軽症もしくは無症状が多いことから、今では家族での食事にも注意が必要になってきました。と言いますか、軽症・無症状という感染状態がある以上、誰と一緒でもリスクはあるということです。

 

30代の姉妹と友人の計3名で韓国料理店へ赴いた場合ですが、これはテレビのニュースで紹介されていました。たぶん焼肉屋さんだったのでしょう。テーブルの中央には大きな換気扇が設置されており、飛沫が飛んでも即座に吸い込まれてしまうような、ある意味では最も安心度の高い飲食店で舌鼓を打っていました。

 

友人と別れた後、姉妹でカフェへ赴き、食後のコーヒーとデザートを楽しんだのですが、その際に姉妹で別々のケーキを頼んでいました。ここで姉妹の気安さから思わず「一口ちょうだい」と姉のケーキを姉のスプーンで食したことで妹が感染してしまいました。これも後になって姉が感染していたと判明したのです。食事中は友人も含めて3人ともこの中に感染者がいるなどと思っていません。また、換気が万全で対策も施されていた韓国料理店では感染していないことが友人の陰性により判明しています。カフェを含む両店の店員さんにも感染者はいませんでした。

 

感染者が保有するウィルスは舌に多く存在し、唾液に多く含まれる(だから飛沫となる)ことから、この「一口ちょうだい」が一発アウトだったという訳です。それが当時は気づくことなく、後々になって判るのです。また、感染者と同席しても換気が行き届き、食器を共有せず、限られた中でも距離を保ち、手の清潔も保てられれば感染リスクは低い(感染しない)こともこの事例で判ります。

 

 

 

改めて、声を大にして申し上げますが、感染リスクは飲食店そのものではなく、やはり「人から人へ」なのです。隣や近くの席にいる赤の他人よりも同席している仲間や家族から感染する可能性の方が高いのです。軽症・無症状で知らず知らず過ごしている人がいるのですから。

 

普段から「この中に感染者がいるかもしれない」「自分が感染者なのかもしれない」との前提で行動することが大事です。仲間や家族、そして自分自身を疑うのは憚られますが、実際の感染は近しい人から生じる、むしろ近しい人からでないと感染しないくらいの考えならば、その前提で普段から行動することで感染の拡大は防止できるのであります。

 

「自分が感染しているかもしれない」「他人に感染させない」といった観点の関連記事がコチラにもあります。

 

 

 

よくよく考えてみれば、検査の結果”陽性”でしたってのは、その時点で陽性となった訳ではなく、既に陽性だったことが検査で判明しただけで、それ以前に感染していたってことですからね。

 

 

 

Go To キャンペーンや長期の休暇など、今後も距離の 近い・遠い に関わらず外出される機会はあるでしょう。各自の判断で細心の注意を払い、感染しない・感染させない を心掛けなくてはならないと思います。

 

 

 

 

感染しないための自衛策は言うまでもなく「ウィルスを取り込まない」ことであり、ウィルスを取り込まないこととは即ち「常に手を清潔にしておく」ことに尽きます。感染源のある場所を触れたり、あるいは感染源が付着した衣服に触れたとしても、その手が自分の 目・鼻・口 に触れる前で払拭できれば感染しない訳ですから、いつでもどこでも手を清潔に保てる防衛手段を持つ必要があります。

 

100円ショップなどでも販売している小型のスプレー容器にアルコール消毒液や石鹸水などを入れて持ち歩き、何かに触れたらスグにシュッ、どこにいてもスグにシュッ、がイチバンの自衛策となるでしょう。

 

常に手を清潔に保つことで誰かに感染させない、目の前の相手へ感染させないことにも繋がります。